第三種電気主任技術者(電験三種)は試験範囲が広く、合格率も低い試験で、なかなか合格できない方もおられると思います。
そんな難易度が高い試験を受けずに、条件を満たせば合格する認定制度があります。
僕も同じ悩みを持っていたけど、認定制度を知って合格することができたよ!
認定制度を利用できる条件は次の3つです。
・卒業した学校が認定校か
・必要な授業の単位が取れているか
・実務経験があるか
電験三種の筆記試験は4科目ありますが、2年連続1科目も合格できなかった私にとっては、結果的に時間もコストも少なく済みましたので、条件を満たす方は是非オススメです!
認定制度の全体の流れ
認定制度は次の流れで進めていきます。
冒頭のとおり、条件を満足すれば、誰でも制度を利用することができます。
条件の満たすか確認する方法
各条件を調べる方法は次のとおりです。
認定校
認定が可能な認定校はこちらです。
第一種に記載されている学校は、第二種と第三種も申請可能で、第二種に記載されている学校は第三種も申請可能です。
必要単位
必要単位とは、出身校の授業で、筆記試験の「理論」「電力」「機械」「法規」に関連する授業の単位を指します。
必要単位はこちらをご覧ください。
卒業年月によって、条件が異なり、学校によっては、授業名が若干異なっていることもありますので、出身校に条件を満たしているか確認しておいた方が良いです。
1科目でも必要単位の条件を満たしていると、該当科目の資格認定が可能です。
実務経験
電験三種の場合、次の実務経験が必要です。
・実務内容
電圧500ボルト以上の電気工作物の工事、維持又は運用(具体的な条件はこちら)
・経験年数
卒業前の経験年数の1/2と卒業後の経験年数との和が※年以上
※大卒は1年、短大・高専卒は2年、高卒は3年
自分の業務経験が、実務内容に該当するか不安な方は、内容に合致せず、申請書類作成が無駄になってしまう可能性もあるため、事前にこちらの最寄りの窓口に確認しておいた方が良いです。
必要な申請資料
申請に必要な資料は次のとおりです。
・主任技術者免状交付申請書様式(様式はこちら)
・卒業証明書
・単位取得証明書
・実務経歴証明書(様式はこちら)
・戸籍抄本又は住民票の写し
・宛先用紙(様式はこちら)
実務経験証明書は1から記載するのは大変だと思うので、こちらを参考にしてみてください。
なお、所轄によっては、上記とは異なる可能性もありますので、最寄りの経済産業省(窓口はこちら)のHPまたは電話問合せによる確認はしておいた方が良いと思います。
私も不明点は、何度か確認した上で、必要な書類を取り揃えました。
経済産業省との面接
資料を一式取り揃えたら、最寄りの経済産業省担当に電話で面談のアポ取りを行います。
面談と言っても、高圧を取り扱う危険を伴う資格のため、簡単に承認されるものではありませんが、特に実務経歴証明書に関する質問をされるので、内容に沿った回答をすれば問題ないです。
面談は担当者によっても異なるそうなので、業務での経験や技術的内容を面談前に見返しておくと、対応しやすいと思います。
担当者の承認を得た後は、具体的な申請の方法を説明されるので、それに沿って対応すれば、1ヶ月程度で免状が届きます。
まとめ
この記事では、電験三種の認定制度について、次の内容を紹介しました。
・認定制度の全体の流れ
・条件の満たすか確認する方法
・必要な申請資料
・経済産業省との面接
筆記試験のように、決まった日に一発勝負というような緊張感とは違い、担当者との調整次第で、いつでも面接が可能で、仮にうまくいかなくても、何度もやり直しができます。
また、承認後の申請には手数料はかかるものの、面接に必要な費用もなく、筆記試験と比べても、合計コストも安く抑えられます。
更には、第一種、第二種を取得する場合も認定制度を利用することも可能です。
認定による取得資格がある方は、是非トライすることをオススメします。
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